世界文化遺産にもなっている比叡山は日本の仏教の中心地といえる場所です。
昔から多くの宗教者が修行をしてきた場所であり、大きなエネルギーのみなぎっているエリアとして知られています。
そのため、比叡山はパワースポットとしてとても魅力的な場所です。
そんな比叡山について、パワースポットとしての見どころをまとめました。
五智如来が祀られる場所の法華総持院東塔
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比叡山の中心である東塔地区の南西に位置するのが法華総持院東塔です。
最澄は法華経を写経しており、それを納めるための宝塔を建立しています。
その中心となる塔が法華総持院東塔です。
そのため、歴史は古いのですが、現在ある塔が建てられたのは昭和55年です。
残念ながら当時の建物はすべて現存していません。
それでも、長くこの土地に法華総持院東塔があったのは事実であり、塔内には五智如来が祀られていて、仏舎利や法華経が安置されています。
そのため、今でも多くのエネルギーに満ちた場所といえるでしょう。
大黒天信仰の発祥地である大黒堂
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大黒天信仰の発祥地とされているのが比叡山です。
最澄がかつて比叡山を登ったときに大黒天を見たという伝説が残っています。
そして、最澄は三面出世大黒天を掘り、大黒堂を建てました。
大黒堂の本尊は大黒天だけではなく、毘沙門天と辨財天の顔も持っています。
本尊は米俵の上に乗っていて、三つの神の姿が見えます。
美や才能、勇気、食生活などについて力を与えてくれる神々です。
出世大黒天とも呼ばれていて、商売繁盛から五穀豊穣などさまざまなご利益を期待できます。
そのため、大黒天のご利益を得るために多くの参拝者が集まります。
春になると桜が咲き誇り、秋になると紅葉が目立ちます。
全国各地の人達から深い信仰を集めていて、大黒様のおかげで願いを叶えられたという人は多いです。
かつては豊臣秀吉も大黒堂において海運と福徳を祈願したという伝承もあります。
諸願成就のご利益があるため、なにか願い事のある人はぜひとも訪れてみましょう。
東塔には総合案内所があり、そこの向かい側に大黒堂があるためわかりやすいです。
大黒天の縁日である甲子の日になると甲子会や法楽会といった法要が行われます。
最澄の眠る浄土院
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比叡山には西塔という区域があります。
本堂にあたる釈迦堂があり、さらに最澄の眠っている場所である浄土院もあります。
比叡山において最も清浄な環境が保たれている場所といえるでしょう。
浄土院では籠山行が行われています。
これは12年もの間ずっと山のなかにいて修行をするという内容です。
かつて、比叡山を開いた最澄は12年間の過酷な修行をこの地で行っていました。
そんな最澄にあやかって浄土院では今も十二年の籠山行が実施されているのです。
今でも最澄は浄土院のなかで生きていると考えられており、そんな最澄に12年間お仕えするのが籠山行の意義です。
徹底的に掃除をして清められた場所であり、最澄の強大なパワーが今でも空間に満ちています。
そのため、浄土院を訪れてみると大きな力の流れを感じられるでしょう。
実際に建物に入ることはできないのですが、外から浄土院を見ているだけでも厳粛な気持ちになります。
浄土院に至るまでの道は紅葉がキレイであり、心が洗われるでしょう。
今でも厳しい修行をしている人が建物のなかにいると考えるだけでも、身が引き締まる思いがします。
浄土院を訪れることで厳しい修行に明け暮れる人達のパワーの一部を受け取りましょう。
おみくじ発祥の地である四季講堂
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比叡山の本堂である横川中堂を中心とした区域が横川です。
その横川にはおみくじ発祥の地として知られている四季講堂があります。
今では日本人にとって当たり前の存在として定着しているおみくじはここで生まれたのです。
四季講堂は元三大師堂とも呼ばれています。
この元三大師こそが現在のおみくじの形を作り出した張本人です。
かつて、元三大師は観音菩薩より言葉を授かり、それがおみくじの原点となりました。
四季講堂のおみくじの特徴は自分で引くのではありません。
紙に悩み事を書き出して、読経のあとに僧侶がおみくじを引いて、それを読み解いてもらうという流れです。
また、元三大師は魔除けの角大師の創始者としても知られています。
いわゆる魔除けの御札のことであり、描かれているのはかつて鬼の姿となって疫病神を退散していた元三大師の姿を写し取ったものです。
四季講堂を訪れればおみくじや魔除けの角大師を授かることができます。
邪気を払うことができて、運気が悪くなっていたとしてもそれを好転させる力を得ることができます。
数多くの功績があり、大きな力を持っていた元三大師の力を借りることができるのです。
人の心を見直す場の国宝殿
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比叡山にある国宝殿にはさまざまな文化財があります。
比叡山延暦寺には1200年もの歴史があり、そのなかで数多くの仏像や仏画、書跡などが残されてきたのです。
それらはしっかりと国宝殿によって管理されており、公開されています。
国宝殿が誕生したのは1992年のことであり、それ以来たくさんの参拝者が足を運んでいます。
1階と2階に展示室が設置されていて、国宝や重要文化財のうち選びぬいたものを入れ替えながら展示しているのが特徴です。
また、国宝殿は仏教関連の資料について調査や研究をする施設でもあります。
国宝殿の国宝というのは、文化財としての国宝ではありません。
これはかつて最澄が書いた書物によるものであり、国宝とは「人の心」のことを示しています。
その名の通り、国宝殿には人の心が詰まっているといえるのです。
数々の展示品はどれも昔の人達が全身全霊を込めて作られたものばかりであり、人々の魂が宿っているとされています。
そんな文化財の数々に触れるだけでも、大きなエネルギーを受け取ることができるでしょう。
そのため、比叡山にある国宝殿は単に文化財を公開している施設としてだけではなく、パワースポットとしても重要な場所といえるのです。
比叡山を訪れたならば、ぜひとも国宝殿を訪れてみましょう。
延暦寺の総本堂は根本中堂
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比叡山延暦寺の根本中堂は総本堂です。
最澄が788年に草庵を建てたのが始まりであり、本尊は薬師瑠璃光如来です。
本尊は最澄自身が作ったとされていて、宝前には灯明がかかげられていて、それは1200年の間一度も消えていないとされています。
そのため、不滅の法灯と呼ばれていて、大きなエネルギーが込められているとされています。
比叡山の中心に位置していて、パワースポットとして見逃せない場所です。
実は根本中堂の建物は何度も消失しているのですが、そのたびに復興しています。
現在の建物は1641年に再建されたものであり、それ以来ずっと同じ建物がこの地に存在しているのです。
国宝に指定されていてとても貴重な建物であり、訪れてみると大きな力が放たれているのを感じられます。
根本中堂はかつて世界平和のための祈願が行われた場所であり、世界中の人達の幸せを願うエネルギーに満ちています。
そのため、根本中堂を訪れることによって、さまざまな運気を上昇させて、幸せな人生を送れるようになるでしょう。
多くの参拝者を集めていて、今でも日本中から尊崇を受けている場所です。
日本仏教の聖地がある比叡山で強大なパワーをもらおう
日本仏教の聖地であり、長い歴史のある比叡山にはさまざまな見どころがあります。
どのスポットにもこれまでの歴史が感じられていて、強大なパワーに満ちています。
パワースポットに注目している人は、ぜひとも比叡山に足を運んでみましょう。