古代から聖地とされてきた熊野には数々のパワースポットがあります。
訪れるだけで運気がアップして、さまざまなご利益を期待できるのです。
それでは熊野にあるチェックしておきたいパワースポットを紹介します。
神聖な巡礼の路である熊野古道
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熊野古道とは熊野三山へと通じている参詣道の総称のことです。
紀伊半島にあり、2004年に世界文化遺産に登録されました。
熊野古道には全部で6つの道が含まれています。
熊野参詣道として国の史跡に指定されていて、歴史的に貴重です。
塗装の際に用いられた石畳が残っているのが特徴です。
日本でも有数の降雨量の多い土地のため、石畳が使われています。
熊野古道は1000年以上も使われてきた場所であり、熊野信仰がとても隆盛していたことがわかります。
熊野周辺は日本書紀の時代から自然崇拝の土地であり、さまざまなパワーに満ちた場所とされていたのです。
そのため、今でもここを訪れるだけで大きなエネルギーを感じ取れます。
気持ちがリラックスしていき、心身が洗われていくことを実感できる場所です。
日本最古の神社の一つである玉置神社
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標高1076mである玉置山の山頂付近にある古社が玉置神社です。
江戸時代には熊野三山の奥之院とされていて修験道の大霊場として栄えていました。
樹齢3000年とされている巨木が茂っていて、歴史のある場所です。
神代杉と呼ばれていて、荘厳な雰囲気を感じることができます。
玉石社が境内にあり、そこには玉石が奉納されています。
境内には摂社があり、そこには倉稲魂神と天御柱神、国御柱神が奉られています。
日本における最初の神とされているのが国常立尊主神であり、この神を祀っている国常立尊主神は日本で最古の神社とされているのです。
今でも修験道の聖地として多くの行者が訪れる場所です。
パワースポットとしても注目されていて人気が高いです。
大地創造の際のエネルギーに満ちていて、癒しの効果を期待できます。
玉置神社のご利益としては悪霊退散が有名であり、他にも開運厄除や商売繁盛、家内安全、出世、縁結びなどもあります。
さまざまな神が奉られていて、強力な力を期待できるため、大きなご利益を得られるでしょう。
開運厄除、商売繁盛、家内安全、出世、縁結び、悪霊退散
熊野詣の最終目的地である熊野那智大社
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熊野三山の一角であり、熊野詣の際の最終目的地として多くの人が訪れるのが熊野那智大社です。
石段は467段もあり、社殿は6棟からなります。
標高330mに位置していて、御祭神は夫須美神です。
夫須美神は伊弉諾尊とも呼ばれていて、農林や水産、漁業の守護神であり、さらに縁結びの神様でもあります。
諸願成就のご利益も期待できるため、多くの人が願い事を抱えて熊野那智大社にやってきます。
317年に社殿が創建されて、その後は織田信長の焼き討ちにあったのですが、豊臣秀吉によって再興されました。
徳川吉宗の時代には享保の大改修が実施されています。
境内には樹齢850年になる大楠や八咫烏の鳥石といったスポットがあります。
世界文化遺産に登録されている熊野那智大社は海外からの観光客も多く集まります。
熊野那智大社では毎年7月14日になると那智の扇祭りが行われ、こちらは日本三大火祭りの一つとされています。
山の緑に囲まれている熊野那智大社は朱塗りの社殿がとても映えて、神聖な雰囲気に包まれています。
パワースポットとして人気であり、大きなパワーを感じられるでしょう。
縁結び、諸願成就
熊野のシンボル的な存在である那智の滝
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那智の滝は大雲取山から流れている本流が重なり合って落下している滝です。
落差は133m、銚子口の幅が13m、滝壺の深さは10mもある名瀑です。
落差は日本一であり、とても迫力のある滝の姿に圧倒されるでしょう。
銚子口の岩盤には切れ目が3つあって、そこから三筋になって滝が流れている様子を見ることができます。
そのことから三筋の滝と呼ばれることがあるのです。
滝に向かって右手には那智原生林が広がっていて、そちらは天然記念物に指定されています。
和歌山県下において唯一の原生林であり、昔からの自然がそのまま残っているのです。
那智の滝は神として奉られていて、自然崇拝されています。
そもそも、熊野那智大社は那智の滝を神とすることからおこった社なのです。
那智の滝は御神体そのものであり、那智の滝を見るときには神を祈る気持ちになるとよいでしょう。
那智の滝そのものがパワースポットであり、神聖なパワーに満ちた存在といえます。
那智の滝に祈りを捧げることによってさまざまなご利益を得られるでしょう。
ご利益としては無病息災や長寿、商売繁盛などがあります。
無病息災、長寿、商売繁盛
八咫烏がいるとされている熊野本宮大社
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京都から熊野を訪れると最初に到着するのが熊野本宮大社です。
かつては中洲に位置していたのですが、洪水があったため現在の場所に移築されました。
ちなみに熊野本宮大社の旧社地は大斎原であり、今では石造りの小祠が建てられています。
門をくぐると社殿があり、左手には牟須美・速玉、中央には主神である家津美御子神、右手には天照大神が奉られています。
全国各地に存在する熊野神社の総本山である熊野三山のうちでも特に古式ゆかしい雰囲気があるのが熊野本宮大社です。
鳥居から石段が158段続いていて、そこから社殿にたどり着きます。
熊野本宮大社の周囲には杉木立が生い茂っており、古い歴史を感じさせるでしょう。
そんな熊野本宮大社のご利益として、大漁満足、家庭円満、交通安全、夫婦和合、長寿などがあります。
多くのご利益を期待できる神が奉られているため、昔から現在に至るまで多くの参詣者が訪れます。
社伝によれば創建されたのは65年のことであり、長い歴史があります。
平安時代には鳥羽上皇や後白河法皇、後鳥羽上皇が幾度も訪れて賑わいました。
八咫烏への篤い信仰のある神社であり、神社では八咫烏のお守りを販売していて、境内には八咫烏のポストが設置されています。
大漁満足、家庭円満、交通安全、夫婦和合、長寿
熊野権現が初めて降りたとされる神倉神社
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神倉神社は熊野速玉退社の摂社であり、御神体はごとびき岩です。
山上にある巨岩がごとびき岩であり、とても大きな岩です。
神倉山に鎮座していて、境内外縁は断崖絶壁となっています。
山上へ行くには538段の石段を登る必要があります。
源頼朝が寄進したと伝えられていて、とても急勾配のため注意しましょう。
神倉神社が創建されたのは128年頃とされているのですが、実際にはもっと古くまでさかのぼる伝承があります。
古事記によると神武天皇が東征したときに登った天磐盾が神倉山とされています。
熊野権現が諸国遍歴をして最初に熊野に降臨した場所が神倉山という伝承があります。
平安時代になると修験者が集まるようになりました。
近世には紀州徳川家より崇敬を集めていました。
険しい石段を登って社殿にたどり着くとそこから市街地を一望することができます。
海のほうまで見晴らすことができ、絶好のビュースポットとして人気が高いです。
毎年2月6日になると奇祭である御燈祭りが行われます。
強いパワースポットとされていて、頭痛がするという人もいるほどです。
諸願成就のご利益を期待できます。
神の息吹を感じられる熊野のパワースポットへ行ってみよう
神が実際に降り立ったとされる場所があちこちにあり、昔からの信仰が篤いエリアです。
熊野のパワースポットを訪れて神々のパワーを実感してみましょう。